今回のヤマハ発動機の自動運転実験車両について

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実験車両の概要

今回の自動運転の実験車両は、ヤマハ発動機のゴルフカーをベースにした、小型自動車です。ゴルフカー「G30sシリ ーズ」がベースで、その車両には公道走行をするためにヘッドライト、ウインカーやバックミラーなどを装備しています。開発された走路記憶型の障害物検知ステレオビジョンも搭載されています。この自動車の自動運転の仕組みは、ゴルフカーの電磁誘導式自動運転の技術を転用したものです。

自動運転車、ヤマハ発動機の自動運転車両の写真です

ヤマハ発動機の自動運転車両です。

センサーによる制御

 道路に埋設された誘導線に電流を流すことにより、誘導線の周りに磁界が発生します。これを自動運転車両に付けている3個のセンサーが感知して、それをコンピュータに送り、誘導線にそって走るように車両の動きを制御します。道路に埋め込まれた磁石の磁力を検知するセンサーも搭載していて、カーブや停車位置での自動車の制御を行うこともできるようになっています。
自動運転車、地面下の電磁誘導線のイメージ写真です

地面下の電磁誘導線のイメージです。

自動運転での課題

最高速度は20km/hとあまり早くはないのですが、ちょっとした移動手段として考えるなら十分に使えるのではないでしょうか。今回の実験では、自動運転専用道路と、一般車と一緒に走る道路の区間がありましたが、混在区間ではそのスピードの遅さで後ろに渋滞ができたり、合流時に相当に車間距離がないと入っていけない現状が垣間見えました。地方の交通量が少ない場所での実験でしたのでなんとか運行できていたのですが、もっと交通量の多い道路などでは問題があるかもしれません。
理想は、自動運転のために新たに専用道路を造っての運行でしょうか。あるいは、今ある道路の一部あるいは一つの車線を専用道路に転用する方法なども考えられます。いずれにしても、予算の面や地域住民の合意など課題も多いでしょう。一般車と自動運転車両を一緒に走らせることは、想像以上に数多くのハードルがあると思われます。
電磁誘導線に沿って車両を誘導させるのは、ゴルフ場のゴルフカーで実績を積んできていますので、そんなに問題は発生しないでしょう。車両や運行管理システムについても、これから自動運転に適合させていくことは比較的容易ではないでしょうか。

ドライバーの負担

実験車に試乗して強く感じたのは、一般車と一緒に走るルートではドライバーに強く負担がかかるのではないかという点でした。自動車の免許を持っている人なら、一般の自動車を今回のコースで走らせるのは簡単だと思われます。ただ自動運転車を混在区間を走る際は、後方を常に確認して後ろに渋滞が起きていないか確認して、渋滞が起きていたら適当な場所を選び後続車を先に行かせなくてはなりません。信号のない十字路で左折する際は、右側からの車を確認してその前に相当な車間距離を取れないときには、待機して待つ必要があります。トラクターなどの超低速の車を、一般道で走らせたことのある人ならわかると思いますが、超低速の車のストレスは相当なものがあります。スピードを上げれば解決する問題ですが、安全性を優先するなら、現在の最高時速20km/hの超低速が好ましいでしょう。ただし、一般道に自動運の車を走らせることになれば、現状ではちょっとギクシャク感がありますので、なにか良いアイデアが必要になってくるでしょう。

一般道では、自動運転車を優先させるルール作りはどうでしょうか

考えを180度変えて、自動運転車は優先車両とするのも有効かもしれません。今は、救急車やパトカーなどがサイレンを鳴らして走るときには、道を譲り円滑な走行に協力していますが、これを自動運転車にも適応させるルールの作成です。救急車やパトカーなどは高速ですが、自動運転車では低速車両になります。今までは、後方から来るそれらの車両を先に行かせていたのですが、逆に前方を走る低速走行の自動運転車を見つけた場合は、その車両の進行を妨げない、あおらないなど正式ルールがあれば、一般車との混在区間でレベル2の区間(運転補助)を走るときに、無用なプレッシャーをドライバーは受けないですむのではないでしょうか。

これを都会部などで行うことは、なはだしい渋滞を招く要因になりますが、山間地域のもともと交通量の少ない場所であれば、それも可能です。できるだけ一般車との混在区間を短くして、専用道路と組み合わせれば円滑な運用が期待できます。自動運転の低速車両を優先させるルールを作っても、一般車のドライバーが認識できていないなら意味がありません。芦北町に入ったら、この地域は自動運転車が優先ということを伝える看板を設けて、町中にもそれを知らせる標識や看板を設置してはどうでしょう。車両も自動運転車とすぐわかるように、派手なデザイン、パトライト点灯などして注意喚起をするべきでしょう。この方法は、あくまで地域が主体になり国土交通省の許可や民意の承諾を得る必要があり、メーカー側ではできません。新しいルールを作るときには必ず反対意見も出てくるでしょうが、超高齢社会になり交通弱者が増えてきています。地域のみんなで協力して、多少の不便さは強いられますが、交通弱者を減らす努力もしていく必要があるのかもしれません。



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