レベル2とレベル4混在の自動運転の問題

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自動運転車、自動運転時は、ハンドルを握らない写真です。

レベル2とレベル4混在

今回の芦北町の自動運転実験では、レベル2(運転支援)、レベル4(特定の場所でシステムが全てを操作)での走行試験が行われました。一般の自動車と混在区間でレベル2、専用道路ではレベル4の走行となりました。問題はレベル2での走行を、余儀なくされていることでしょう。自動車事故の大部分がヒューマンエラーで起こっている現状を考えると、自動運転によりそれを減らそうとしている目的からもレベル2では好ましい ものではないでしょう。レベル2は運転支援のシステムであり、結局の所、安全性の確保はドライバーに託されています。地域の道路事情もあり、完全専用道路も造れないために、苦肉の策でこの形を取っているのでしょう。早期に交通弱者に対して交通の足を確保するには、現在のレベル2、レベル4の混在でやっていくしかない現状があります。

レベル2の問題

レベル2では、ドライバー(オペレーター)が必ず必要になるという、大きな問題があります。その人件費はかなりの額になると思われ、本格稼動にした際の低予算で運営することのブレーキになります。計画では有償ボランティアを募り、その人々にドラーバー(オペレーター)になってもらおうとしています。そんな大きな町ではないので、有償でもボランティアをすることができる人は限られています。結局は、シルバー人材センターなどに、頼らざるをえなくなるでしょう。しかしシルバーの人は、自動車を運転する時に必要な認知・判断・操作の能力が落ち始めています。私も最近では、若い頃には考えられなかった見落としなど増えてきていて、自動車の運転に対して若干の不安があります。シルバードライバーにもし見落としなどがあっても、カメラやセンサーで障害物を察知して自動停止はできるかもしれませんが、その他の不測の事態になったときに対応できる能力は、若い人に比べたら相当落ちるでしょう。

芦北町の人口減による、ボランティア不足の懸念

ここ芦北町も人口減少が激しく、2010年1万9316人が2016年には人口1万17300人になり、推計では2060年には7354人になるそうです。ここで問題と思われるのは、シルバーボランティアをしていた人も、次第に年を取ってリタイヤしていくでしょうが、その後任になれるシルバー人口が減っていくことです。現在の状況では有償ボランティアの力を借りて運行できますが、近い将来それも無理になっていくことが容易に予想できます。レベル1、レベル2、レベル3では運転者がいないと走行できませんが、人口が少なくなってきている地域では、その運転者の確保も視野に入れておく必要があります。最悪の場合は、自動運転車のドライバーを外部から調達することにもなるかもしれず、それでは、目指していた予算削減に逆行する形になります。 当面は、ボランティアなどの力を借りて運行することは可能でしょう。しかし、長いスパンで 見たときには、その運用に危うさも見えてくるようです。自動運転は、現在世界中で開発にしのぎを削っています。そこでの技術開発により、また違った未来もありうるかもしれません。それまでのつなぎとして、今のシステムで運用するのも一つの選択肢でしょう。

地方財政の問題

日本のほとんどの地方自治体は、財政状況が苦しく経費削減に必死になっています。
自治体財政状況の比較
 地方では、バス会社などが採算が取れないと、バス路線を廃止する動きが顕著です。ここ芦北も、民間のバス会社が路線を廃止しています。民間ですので、収支計算をして赤字路線を廃止するのは当然ですが、そのことによって数多くの交通弱者が不便を強いられる結果になっています。交通弱者を救うという観点から、地方自治体から委託されたコミュニティバスや乗合タクシーなどで、その穴を埋めています。田舎のほうで、人がほとんど乗っていないバスの路線をよく見ますが、普通なら赤字路線なので廃止するところを、自治体の補助金によって存続しているのでしょう。そういった自治体の負担を、少しでも減らす可能性を自動運転車は持っていますが、自治体がこれから負担するであろう金額なども慎重に考慮して、計画を進めていかなくてはならないでしょう。

のりあいバスの時刻表

自動運転車停留所横の、のりあいワゴンの、バス停写真です

のりあいワゴンの、バス停です。
上の写真は、道の駅「芦北でこぽん」にある、のりあいバスのバス停です。ふるさと納税の寄付で10人乗りワゴン車を2台購入し、公共交通機関がなかった山間部の集落を中心に、7路線の運行をスタートさせています。この時刻表を見ていてびっくりしました。時刻が12時00分、あるいは12時10分しかなく、それも毎日ではなく週に1回多くても2回となっていて、その上さらに予約型になっていました。これでは、日々の買い物もできず、病院などに通院するにも相当な制約を受けてしまいます。今までは公共の交通手段が何もなかったので、ないよりはあったほうが良いのですが、公共交通機関がこの状態では悲しいものを感じます。自動運転車はこのような現状を解決してくれる可能性を秘めていますので、山間部でも運用できる技術開発に期待したいものです。



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